今年も花粉対策の時期がやってきました。
ガネーシャ・ブラフヤヨイです。
私の花粉症は10年以上前に発症しました。
毎年病院に行き、注射や薬をもらって対処していましたが、この5年間は、病院に行かず薬を飲まずに過ごしています。
年によって差がありますが、徐々に症状が緩和されています。
アーユルヴェーダの季節の過ごし方(リトゥチャリア)を、無理のない範囲で生活に取り入れていることが、花粉症状の緩和にも役立っているようです。
前回のコラムにも書かせていただいたのですが、この時期に心がけている生活スタイルは、身体を重くさせず毒素を溜め込まないことです。
・食べ過ぎない(消化力に見合った食事量)。
・ほどよい運動。
・旬の野菜(苦みや渋みのある野菜)をいただく。
・なるべく早起きをする。
・甘いものを食べ過ぎない。
これらを程よく実践することで、春の心身が軽快になるでしょう。
そして、その上での、早めの花粉対策がおすすめです。
今回のコラムでは、私が毎年、今の時期から行っている花粉対策をいくつかご紹介いたします。
① 塩水で鼻を清浄/ジャラ・ネイティ(ジャラ = 水・ネイティ = 鼻)。
ヨーガの鼻の浄化法(ネイティ・クリヤ)のひとつで、塩水で鼻をうがいする方法です。
余計な粘膜を清浄し、更に粘膜を強化します。
鼻の通りが良くなると呼吸が深まりまり、頭脳明晰になるとも言われています。
(やり方)
1. 専用のポッド、もしくは小さなじょうろのようなものを準備します。
2. 人肌よりやや温かい位のぬるま湯を入れ、ティースプーン半さじくらいの天然塩を混ぜます(生理食塩水の濃度で、人肌より冷たくなければ痛みはありません)。
3. お顔を少し傾けて、上側の片方の鼻の穴から流します。
下側の鼻の穴から塩水が出てきます。
4. 反対側も同様に行ないます。
5. ジャラネイティのあとは、カパラバティ呼吸法を行い、塩水をだしきります。
息を吸って下腹部を膨らませて鼻から「フンッ、フンッ・・」と息を吐きます。
吐くときにお腹がへこみます。
私はこれらを朝行いますが、スッキリ度が増し、目の奥の重さがすっきりします。
② 鼻の穴にオイル。
アーユルヴェーダには、鼻の穴にオイルを垂らす「ナスヤ」という治療法があります。
肩から上の不快な症状(頭痛、首の凝り、鼻づまりなど)を緩和させる浄化法の一つです。
ナスヤ用のオイルには、ギーやセサミオイルをベースとしたものがあり、片鼻2~3滴ずつ垂らして喉から吐き出します。
塩水鼻うがいで鼻の粘膜を清浄した後に、キュアリングしたセサミオイル、もしくはギーを綿棒で塗るだけでも、鼻の粘膜を保護し鼻づまりを緩和します。
※(①・②の注意点)
※使用感には個人差がありますので自己責任でお願いします。
※合わないと思ったらすぐに中止してください。
※耳鼻疾患を持っている方は、担当医にご相談下さい。
※夜のジャラネイティーは避けた方が安心です。
※花粉症軽減を保証するものではありません。
③ ハーブ液での眼洗い。
花粉シーズンは眼の痒みがつらいことが多いです。
眼に付着した花粉は、眼にやさしいハーブ液で洗い流します。
一番のおすすめハーブ液は「トリファラ」の上澄み液です。
トリファラとは、3つの果物という意味で、
・アムラ。
・ハリタキ。
・ビビタキ。
以上が、同じ分量で混ぜ合わされたアーユルヴェーダでは代表的なハーブミックスです。
どのドーシャバランスも整え、食欲や消化の力の調整や便秘解消にも良いと言われます。
そして目にも良いことで有名です。アーユルヴェーダの目薬の多くにトリファラが配合されています。
(やり方)
1. トリファラのハーブ粉を、小さじ一杯コップにいれ、熱湯を注ぎます。
2. しばらく置いておくと、粉が下に沈みます(粉が目に入ると痛いのでコーヒーフィルターで濾してもいいでしょう)。
3. 小さなカップに上澄み液をいれ目を洗います(そのあと残った液は、うがいをしたり、飲んだりできます)。
トリファラは入手しにくいので、アムラの粉のみでも痒みが軽減し白目がきれいになります。
クールダウンしてくれるローズウォーターでの眼洗いもおすすめです。
※(注意点)
※使用感には個人差がありますので自己責任でお願いします。
※合わないと思ったらすぐに中止してください。
※市販のローズウォーターには、アルコールや香料等が加えられているものがあります。
※純粋な芳香蒸留水を使用してください。
④ トリカトゥ(トリ = 3つの・カトゥ = 辛い)を摂取。
トリカトゥとは、ショウガパウダー・黒こしょう・長こしょうを「1 : 1 : 1」で混ぜ合わせたものです。
長こしょうは、沖縄物産展などで「ピッパリ」「ピパーチ」「ひはつ」などの名前で販売されています。
消化力を高め代謝アップ。
デトックス効果が高く、浮腫がつらいときにもおすすめのスパイスミックスです。
そのままお湯と混ぜたり、黒こしょうの代わりに料理にいれてもいいですね。
私は、トリカトゥを生蜂蜜と混ぜてなめると鼻水がとまることが多いので、常備しています。
※何事もやりすぎ、摂り過ぎは禁物です。
※ピッタ(火のエネルギー)が過剰なときの、辛味スパイスの摂取は気をつけましょう。
※ご自身の体調を確認しながらお試しください。
※体に合わないなと感じたら、無理はしないでください。
その他、脇の下を揉みほぐしたり、身体を適度に動かす、呼吸を深めるなど、スムーズな体液の流れを心がけてくださいね。
アーユルヴェーダの知恵を、生活に楽しく取り入れながら、快適に芽吹きの時期を迎えましょう。
ブラフ・ヤヨイ
(ガネーシャ ~ヨガ & アーユルヴェーダ~)
http://www.ayurveda-ganesha.jp/