初めまして、Y's seasonのあ~ゆる暮らし・ライフスタイルアドバイザー吉原由夏です。
私はもともとフローリストという経験からハーブとアロマの勉強を経てアーユルヴェーダの世界に飛び込みました。
四季を大切にする母の影響で、幼少の頃から植物が当たり前にある環境で育ってきたということもあり、自然に寄り添うことを大切にしているアーユルヴェーダの魅力に強く深く惹かれてゆきました。
その後、アーユルヴェーダに深く関わるようになり、この世界でお仕事として始めたいと思ってから早8年。
実際に活動をスタートしてから5年目となりました。
この度はご縁あってアーユルヴェーダライフに、コラムを書かせていただくこととなりました。
よろしくお願いいたします。
早春の空はどこか、柔らかくて、誰の心にも平等に優しいひかりを照らします。
ワクワクする躍動感とともにいよいよ春の足音が聞こえてまいりました。
などという表現をよく耳にしますが・・・、実際はどうかというとそんな音は聞こえてくるはずもなく。
それでも私は毎年確かに春の到来を感じとっています。
きっと皆さんにも少なからずその感覚を感じたことがあるでしょう。
それでいいのです、あなたのその感覚は正しい。
四季とか春という言葉の意味やその価値を知らずに自然の中で生きている動物、植物もその感覚で感じており、それがいわゆる五感。
その五感のいずれかが働いて感じているのです。
これからまさに花開こうとしている梅、木瓜、そして桜、カイドウ・・・。
この時期にみられる花々が、環境に応じて芽吹き咲いていく過程を見守ることは、毎年楽しみであり、なによりもその生きる姿勢にいつも励まされます。
蕾から満開にかけて毎日違う姿を見せてくれるまさに今が、植物の生命におけるメインステージ。
このためだけに一年を過ごしていると言ってもいいくらい。
この四季という人生の最高のステージを成功させるために 努力を惜しまず他の季節を粛々と過ごしている。
役目を果たすためだけに。
その容姿や香りでギャラリーを惹き付け強烈に魅了する。
その巧みな演出に誘き寄せられる動物たち。
そして、今度はその動物たちのチカラを借りて淡々と次の生命を繋いでいくのです。
春の“攻め”のエネルギーが冬のあいだの“守り”のエネルギーに追いつき追い越す瞬間。
花芽の数そのひとつひとつは、その土地の過酷な環境下でのある意味自分との戦いから勝ち取った勝利の証なのです。
冷静で効率的、そして謙虚なのに崇高。
なんて素晴らしい自然の営みなのでしょう。
あともう少し経てば、春を告げるたくましい植物の花が、カラフルな色彩とともに強い香りを放つ本格的な春がやってきます。
チューリップやムスカリ、ラナンキュラス…赤や黄の眩しいくらいのパキパキの原色。
それらも春の本格到来を印象づけ、動物たちに身体への目覚めを促すからなのかもしれません。
冬のあいだの植物は静寂のように見えて、実は春の生命の営みのためにそれまで貯め込んできた生命エネルギーを今まさにチカラいっぱい発散しているわけです。
植物の生命の育みを日々目の当たりにしていると、ごく当たり前のことなのにいちいち感動でき、そして尊敬の念を抱き、普段見過ごしがちな大切なことにハッと気づかされることがよくあります。
そんな健気な姿を見ていると、自分が恥ずかしくなる。
「我々も負けてはいられない。与えられた場所が私の居場所。頑張らにゃいかんなぁ~」と思わされたりするのです。
これらの現象はアーユルヴェーダがいう当たり前にある普遍的自然の摂理。
誰も無駄に傷つけず、誰もが豊か。
それがきっとこの世の常。
だから無償の癒しを自然から感じとれるのかな。
自然と真剣につながると、今の本当の自分を映し出してくれます。
便利な現代を生きる私たち人間は、どうしても楽な方法を選んだり、妥協したり、諦めたり…と、つい不本意な選択をしてしまう。
本当はそれではいけないとどこかでわかっているのにね。
だからこそ、身近にある自然が寄り添って生きている。
逸る心やゆき過ぎた行動を、気がつけばゆっくりとソフトに、その時の悩める思考を向かうべき方向にじわじわと立ち返らせてくれる。
自然が私たちに与えてくれるものは景色や農作物ばかりではなく、その凛とした美しさや生きざまだったり、柔軟性のある物事の捉え方など、生きるヒントをささやくように教えてくれるから。
それは決して見えないけれど、自然からの多大なる恩恵であり、大切な大切なメッセージ。
受け取る側のココロの持ちようも関係していて、心が乱れているとつい見逃してしまいます。
そのメッセージをうまくキャッチするためには、これらの自然の摂理を身体できちんと受け取りながら、そのサイクルを丁寧に集中して見届ける必要があるのです。
よい習慣が身に付いてこそ日々のメンタルが安定し、習慣化させることができるのかもしれません。
私が想うアーユルヴェーダが本来目指すべき生きる源として、自分に関わる全てのものに対する慈しみ、もてなす心を大切に接するという姿勢、そして与えられた目の前のことに果敢に打ち込むこと。
揺るぎない太くて頑丈なそれぞれの信念を貫くチカラのようなものを感じます。
そのチカラは、一本筋が通った強さとしなやかさを時と場合で使い分けること。
くじけそうになったときは隣に大切な人がいて代わりに支えてくれている。
そうやって人は人に助けられバランスしているのだと思うのです。
きっとそのような生きるチカラは勤勉だけど穏やか、情熱と底ジカラを秘める我慢強い日本人本来の気質に通ずるのではないかしら。
五感を満たす心地よさ、私らしさをひとつひとつ丁寧に探りながら、アーユルヴェーダを日本の風土に合わせてお伝えしております。
当たりまえのことに気づくこと。
当たりまえであることに感謝することを、忘れてはならないということ。
そんな風に丁寧に真剣に毎日を生きることで、強くたくましく、最後は笑って「素晴らしい人生だった」と思えるのかもしれません。
植物のように、花が咲き、散ってゆくように・・・。
でも、人間は感情があるから植物のように完璧には生きられないから。
ただ生き長らえることにこだわるのではなく、その過程にもフォーカスしよう。
せっかく授かったたったひとつの生命を思いっきり五感を使ってエンジョイしながら息抜きをし自らの生命を全うしたいものです。
古典のアーユルヴェーダを知れば知るほど、四季のある日本の素晴らしいところが浮びあがります。
そしてその日本の素晴らしさを突き詰めていくと、そこにもやはりアーユルヴェーダがあって、アーユルヴェーダの底知れぬ偉大さと懐の深さにいつも感動しっぱなし。
それもそのはず、私たち日本人の礎であるお釈迦様が説き伝えた仏教は、アーユルヴェーダから生まれたわけですから。
古の日本人が大切に守り続けてきた伝統、またそんな私たちを育む恵まれた環境、文化、心の在り方を維持していくことも、私たち人間の生きるためのミッション。
そう、アーユルヴェーダがある限り。
さあ、春到来ですよ。
あなただけの幸せというSEASONを力一杯、精一杯駆け抜けましょう。
日々を上手に生きるヒントアーユルヴェーダがあなたの中にある限り・・・。
あなたの人生に彩りあふれる四季を。
そしてその変化までもまるごと楽しめたなら、それこそが我が素晴らしい人生であり、私らしい生き方となるのなのかもしれません。
私は自然と寄り添いながら、アーユルヴェーダの原理を頭ではなく体感と実感を通して身体で感じとることで学びを深めております。
きっとそれは今までの自分の経験こそが感覚的に腑におちることが多く、アーユルヴェーダの素晴らしさをまるで答え合わせをするかのように楽しめるから・・・。
植物の懸命な生命の営みを目の当たりにしながら充実と心地よさを、私はこんなふうにいつもいつも反芻するのです。
Y's season 吉原 由夏さん
(Y's season)
http://ameblo.jp/gamachann/
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【4月昼集中クラス】
開催日/2017年4月19日(水)
①10:00~12:00(昼休憩60分)
②13:00~15:00
※お申し込みの締切は4月14日(金)18時までとさせていただきます。
【5月昼集中クラス】
開催日/2017年5月11日(木)
①10:00~12:00(昼休憩60分)
②13:00~15:00
※お申し込みの締切は5月6日(金)18時までとさせていただきます。
【4・5月夜2回クラス】
(開催日程)
①2017年4月19日(水)
②2017年5月11日(木)
(時間)
18:30~20:30
※お申し込みの締切は4月14日(金)18時までとさせていただきます。
【受講費用】
全2回、7,560円(税込)※受講費用は事前支払となります。
※受講費用にはテキスト・資料代、お土産・お茶代が含まれます。
【定員】
6名程度。
【会場】
公益財団法人 川崎市産業振興会館 10階和室
〒212-0013 神奈川県川崎市幸区堀川町66番地20
TEL 044-548-4111
交通・アクセス/JR川崎駅西口より徒歩7分。
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